【おしらせ&行政書士が解説】保管場所標章(車庫ステッカー)が廃止へ-車庫証明手続きはどうなる?

2025年(令和7年)4月1日より、自動車のフロントガラスに貼付される「保管場所標章(車検ステッカー)」が廃止されることが決定しました。本記事では、この変更の背景や影響について詳しく解説します。

1. 保管場所標章とは?

保管場所標章とは、車庫証明の取得後に交付されるステッカーのことで、一般に「車庫ステッカー」とも呼ばれています。これを自動車のフロントガラスに貼ることで、車両が適正に保管場所を確保していることを示していました。

2. 廃止の理由

保管場所標章の廃止が決まった理由として、以下の点が挙げられます。

  • デジタル化の推進: 車庫証明に関する情報がオンラインで確認できる環境が整いつつあるため。
  • 管理の簡素化: ステッカーの貼付や管理に関する負担を軽減するため。
  • 利便性の向上: ユーザーが貼付の手間を省けるようにするため。

3. 車庫証明の手続きへの影響

保管場所標章の廃止により、車庫証明手続きの流れが一部変更される可能性があります。
① 申請方法の変化はあるの?:保管場所標章(車庫ステッカー)が廃止されたあとも引き続き警察署での手続きが必要です。


② 提出書類に変化はあるの?:普通車の場合は現行の4枚から2枚に変わります(運輸支局長提出用・警察署長提出用)
               軽自動車や車庫の場所を変更した場合の届出は現行の3枚から1枚に変更されます(警察署長提出用)

③ 交付物に変化はあるの?:普通車の場合は、ステッカーは交付されず、運輸支局長提出用のみ交付されるようになります。
              軽自動車の場合は、何も交付物はありませんので即日手続きが完了するようになります。

④ 申請者用の控えについて:今後、申請者用の控えは交付されませんので事前にコピーを取る必要があります。
              警察署ではコピーをしてもらえませんので注意が必要です。

⑤ その他:現状交付されている「保管場所証明受理票」は「保管場所証明引換票」と名称が変更されますが取り扱いはほぼ同じです。変更点としては、この引換票は、書類を受領する際に警察署で回収されてしまうため保存したい場合は事前にコピーしておかなければなりません。

4. 経過措置について

〇 書類の様式について:申請書や届出書については、当面の間は現行の書式(令和7年4月1日以降は旧書式として取り扱われる)を使用することができます。
→なお、現行の書式を使用して4月1日以降に警察署で手続きをする場合、運輸支局長提出用と警察署長提出用以外は警察署において廃棄されてしまう可能性があるので十分注意が必要です。

〇 保管場所標章(車庫ステッカー)はいつまで交付されるのか:下記を参考にしてください。
【普通車の場合】
・車庫証明が3月31日までに交付される場合は、保管場所標章が交付されます。


【軽自動車の場合】
・3月中に届出をした場合は、保管場所標章が交付されます。

【OSS申請の場合】
3月31日までに保管場所の証明通知がされかつ手数料を納付した申請については、普通車であっても保管場所標章が交付されます。

〇 証紙代について
証紙代については、下記の通りとなります。交付日は警察署によって異なるため、3月20日以降は必ずお問い合わせください。
【普通車の場合】
・3月26日午前中までに申請する場合は、交付日が3月31日となるので2,750円が必要です。
・3月26日午後以降については4月1日以降の交付となるため証紙代が2,200円となります。

【軽自動車の場合】
・3月中に届出をする場合は、550円が必要です。
・4月1日以降に届出をする場合は、無料です。

5. 今後の対応について

今後の具体的な手続きや詳細なスケジュールについては、警察庁や福岡県警からの公式発表を待つ必要があります。手続きの変更点が明らかになり次第、最新情報をお届けします。

保管場所標章の廃止は、自動車関連の手続きの簡素化やデジタル化を推進する大きな変更となります。今後の具体的な運用について、関係者の方々は最新情報をチェックし、スムーズな移行に備えることが重要です。

当事務所では、車庫証明の取得代行を承っております。今回の変更に伴う手続きのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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    【申請対応が可能なエリア】
    福岡県全域・山口県全域・大分県全域・佐賀県全域・熊本県北部

    【対応可能運輸支局】
    北九州自動車検査登録事務所(北九州支局)・筑豊自動車検査登録事務所(筑豊支局)・福岡運輸支局・久留米自動車検査登録事務所(久留米支局)

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